こんにちは。儲けた医です。
皆さんは四季報を買っていますか?日本株でも米国株でも四季報があると銘柄探しに大いに役立つので、年一回くらいは買っても良いと思います(年4冊発行)。
さて、今回の記事は四季報の読み方についてです。四季報に記載されている情報は多く、まともに全文目を通していると時間が足りません。
そこで、私なりに短時間で重要なポイントを押さえて読む方法を解説したいと思います。
※なお、今回は私の得意な「バリュー株」の読み方になります。
1.まずはPERとPBR
言わずと知れた基礎知識、PERとPBRです。もし、PERとPBRの意味が分からない方は↓の記事を読んでくださいね。
PERとPBRは相関するのでどちらか片方で良いとも言われています。
私もそう思いますが、たまに「PER40倍、PBR1倍」といった不均衡な銘柄もあるので注意しましょう。
私はPERは20倍以下、PBRは2倍以下をひとまずの基準としています。
低ければ低いほど良いわけではないですが、それ以上だとバリュー株とは言いにくいと思います。
IT系であればちょっと高くても目を瞑ることもあります
四季報の上の部分が株価のチャートとPER、PBR等になっていますから、見開きで4企業分判断できます。
2.バリューの要、財務
PERとPBRが基準以下であれば次に財務欄を見ます。
ここが割と要です。株主欄の隣の「総資産」「ROE」等が書かれている欄が財務欄です。
2-1.自己資本比率
まず、自己資本比率を見ます。だいたい50%を超えていれば良いと思います(金融は例外)
2-2.利益剰余金と有利子負債
2-3.ROEとROA
2-4.キャッシュフロー
- 営業CF:本業で増減したお金(マイナスは営業赤字)
- 投資CF:設備投資で増減したお金(機械などを購入するのでマイナスのことが多い)
- 財務CF:負債の増減(マイナスなら負債返済)
- 現金同等物:現金か、すぐ現金化できる物の増減
です。私の基準としては
- 営業CF>0(本業で収益を上げていること)
- 投資CF+営業CF>0(設備投資し過ぎて利益を食いつぶしていないこと)
- 財務CFが前期比で急増していない(マイナスの方向で大きくなるのはok)
となります。
余談ですがCFを読むことができるようになると初心者投資家は卒業です。読める人の方が少ないらしいので。

財務だけ多いなぁ。。。
そんなあなたに朗報!これで終わりです。慣れてくると30秒もあれば十分でしょう。
3.注意すべき点
最後に業績・材料記事(右側にある文章)を読んで「継続前提に○○」という企業を外します。
これは会社が倒産したり、上場廃止となる可能性があるということです。問題が無い時に継続前提に問題なし、とは書かれないので。
そういう企業は通常、PERや財務の段階で除かれますが、二重チェックです。
業績・材料記事を読んで「良さそうだな」と思ったらおめでとうございます。付箋を貼っておきましょう。
次のフェーズ「詳細な分析」に移ります。

まだあるんかい。。。
詳細な分析と言ってもやることは変わりません。
過去の決算短信や財務諸表を読んで継続的に成長しているかを見極めるのです。決算短信に関しては↓を参考まで。
2~3年の決算短信を追ってみると完璧だと思っています。勿論過去の四季報を読んでも良いと思います。↓は前期の四季報です。
4.まとめ
- PER、PBRで簡単なスクリーニング
- 財務を見て健全性や利益の状態を押さえる
- 継続前提がヤバくないかチェック!
慣れると30秒くらいで出来るようになります。ぜひ練習してみましょう!
ご意見ご質問などはコメントかTwitterまでよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
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