こんにちは。儲けた医です。
皆さんは「インドに投資」したことがありますか?
そもそもインドの株式会社を1つでも挙げられるでしょうか?ちなみに私は全くわかりません(笑)
そんな私ですが「INDL」というインド系レバレッジインデックスETFを購入しました。

なぜインド!?
ということで今回は私がINDLの概要と買った理由について解説していきたいと思います。
1.INDLの概要
まず、INDLとは何なのか。以下はBloombergに記載されている説明です。
ディレクション・デイリーMSCIインディア・ブル2Xシェアーズ(Direxion Daily MSCI India Bull 2X Shares)は、米国籍の上場投資信託。MSCI India Indexの変動率の2倍に連動する日次投資成果を目指す。
つまり米国市場に上場しているETFで、その投資先がMSCI India Indexというインドのインデックスということです。
そしてそれに2倍のレバレッジがかかっているということです。

インドインデックスが上がればその2倍上がるってことですね
もちろん下がればその2倍下がります。
2.INDLの注意点
値動きが2倍ですから大儲けを狙いたくなるのですが当然メリットだけではありません。
レバレッジETFの危険性を説明しますが、大まかにまとめた記事を↓に貼っておきます。
レバレッジETFに共通の注意点
レバレッジETFに共通する危険性は大きく分けて2つあります。
ここではアメリカ優良株500種で構成される指数であるS&P500とそのレバレッジETFであるSPXLを使って説明していきます。
- 上昇と下落のギャップ
- そのギャップによる早期償還orレバレッジ解消リスク
です。値動きが激しすぎてメンタルが保てないという人もいますが、主観なので置いておきます。

上昇と下落のギャップとは?
簡単な算数です。いまの株価を100%としましょう。
もし10%下落したら何%ですか?

90%です。
そうですね。ではそこから何%戻ると100%に戻りますか?

10%だと99%なので11%ちょっとですね。
おお、よく理解していますね。90×1.1=99、90×1.11=99.9ですね。
ではレバレッジの話をしましょう。
S&P500が10%下がりました。この時SPXLは70%の価格になりますね。
この時にS&P500が11%上昇して元の値段に戻るとSPXLはどうなりますか?

S&P500が元に戻ったらSPXLも同じ金額に戻るんじゃないですか?
SPXLが30%安くなって70%の価格になったとすると100÷70≒1.43です。
そのためSPXLは43%上昇しなくてはなりません。43%を3で割ると14.3%です。
つまりS&P500が11%上昇するだけでは足りず、14.3%上昇しなくては元に戻らないのです。

下がったらそれ以上に上がらないといけないということですね。
そうです、同様の理由から早期償還リスク、レバレッジ解消リスクがあります。
例えばコロナショックでSPXLは75%下落し、4分の1の価格になりました。
SPXLは元の高値になるために+300%の価格にならなくてはなりません。つまりS&P500ベースでは+100%の上昇が必要となりました。

倍ってことですか。。。
S&P500が倍になるくらいであればまだ望みがありますがこれが3倍、4倍となる必要が出てくることもあり得ます。
運用会社は信用取引をして運用します。暴落すると当然証拠金を要求されます。
この額が大きすぎると「もう無理だ」という判断が運用元から下されて「早期償還=ほぼ紙くず」あるいは「レバレッジ解消」となる可能性があります。
※厳密には途中で組み入れ銘柄の変更や減価、増価が起きるので実態はもう少し複雑です。
INDLだけの注意点
INDLはアメリカ市場に上場している「インドインデックスの2倍ETF」です。
つまりアメリカの運用元がインド企業に投資していることになります。
この時に為替リスクが生じます。

どういうこと?
私たち日本人が米ドルを使って米国株投資をする際には「ドル円」の為替によって円換算の価格が変動しますね。
それと同じように米国企業がインド企業に投資する際には「ドル印ルピー」の為替リスクがあります。
また、それを日本人が買う際には「ドル円」「ドル印ルピー」の為替リスクが生じるわけですね。
私は米ドルを資産として一生持っているつもりなのでドル円についてはそれほど気にしていません。
しかしINDLに投資する際は「ドル印ルピー」の為替に注意が必要です。
3.なぜINDLを購入したか
ここまでINDLの概要とINDLの注意点について書いてきました。
ここからは「私がなぜINDLを購入したか」という点について書いていきたいと思います。
単純に言えば「儲かりそうだから」です。その理由をまとめていきたいと思います。
インドの人口動態
私の持論ですが「人口と経済発展は相関する」と思っています。
つまり「人口増=株価が上がる」と思っています。
根拠はいろいろあるのですが戦後の日本、アメリカ、中国、インドなどを見るとよくわかると思います。

日本は少子化ですね。
なので私は日本のインデックスには投資しません。長期的には厳しいと思っているからです。
これは経済産業省のPDFに記載されていたインドの人口動態です。
人口成長率が1%と高く、生産年齢人口が多いです。
これから先も人口は増えていくことが予想され、経済発展も期待できます。
その爆発力に期待してINDLを購入したというわけです。
インドの潜在的リスク
さて、ここまで褒めてきたインドですが、実は潜在的にリスクがあると考えています。

潜在的リスク???
大きなリスクは中国です。
インドは対中強硬姿勢をとっていますから簡単に香港のようになることはないと思いますが、それでも中国は強大です。
カシミール地方ではインド、中国、パキスタンの3国が領有権を争っていますし、21世紀に入ってからも紛争や小競り合いが起きています。
このような中国との緊張状態によってインド市場は揺れ動きますのでそういったリスクを警戒するべきです。
また、新興国ということで世界的不況時には真っ先に大量売却が行われてしまう市場の1つでもあります。
コロナショックではS&P500などに比べ大きい下げ幅となりました。
4.今後の課題:他のレバレッジETFを超えられるか?
私自身インドという国について知識が乏しく、何も考えずに儲けられるとは思っていません。
そのため、小額投資から始めています。
INDLがTECLやSPXLといった既存のレバレッジインデックスETFを超えることができるかという点に注目しています。
また、持論である「人口増=経済発展→株高」というのは本当に成立しうるか、という点も注目しています。
アメリカとはまた違った、インドという国独自のリスクや、中国、日本との関係性など色々な要素があります。
新興国ですから有事の際には真っ先に売られる市場でもあります。今後の状況に注意が必要です。
しかし低金利、リスクオンの時代では輝くのではないかと思っています。

儲かるといいですね。
5.まとめ
- INDLは「インドインデックスの2倍」
- 価格変動の不均衡性リスクに注意
- ドル円だけでなくドル印ルピーにも注意
- インドはまだ発展途上と思っている。
ということでした。今後のINDLの状況はまた追記していきたいと思います。
ありがとうございました。ご意見ご質問などはコメントかTwitterまでよろしくお願いいたします。
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