景気が悪いのに株価が上がる理由の解説

株全般

こんにちは。儲けた医です。

新型コロナウイルスによって世界的に人・モノの流れが強く抑制されています。

アメリカの雇用統計が大幅に悪化したり、一部の企業が倒産したりと明らかに不況入りの兆しが見られます。

そんな3月末~5月ですが、マーケットでは所々株価の大きな上昇が見られています。

Twitter上でも「なんで」「絶対おかしい」「ショートポジション増やした」といった声が聞かれます。

※ショートとは株安で儲ける方法のこと

余計なお世話かもしれませんが私はこの局面からショートすると、落ちたナイフが跳ね上がって自分に刺さると思っています。

なぜそう考えるのかを解説していきます。ちなみに以前にそれで損切りした話はこちら

1.マーケットは先を見る

よく勘違いされるのですが株価は企業の業績によって動くものではありません。

業績の予測に基づいて値動きするものです。

説明のためにAmazonを例に挙げます。

AmazonはPER90倍です。これはアメリカの平均PER20倍からは大きく離れた数字です。

つまりPER上は超割高と判断することができます。ですが、Amazonの株価は落ちる気配がありません。

なんでですか?

これは「Amazonの業績がこの先もずっと伸びていくだろう」という予想の元に株価が成立しているからです。

もし3年くらい0%成長となったらPERが30倍台=株価は3分の一くらいまで落ちても不思議ではないと考えています。

0%成長でも赤字を出しているわけではないのですが、成長度合いに見合った株価ではないという失望売りが出るでしょう。

こういった先の予測を立てて株価が動くことを「織り込む」と言います。

この2020年前半の株価上昇でも同じように「織り込み」が起きていると考えています。

2.景気最悪なのに株が上がる理由

株価は情報を織り込んで形成されていきます。

今回のコロナショックでは世界中の都市が封鎖されて経済的に壊滅的なダメージが発生することが予測されていました。

その予測を受けて2月末から3/23まで株価は33%下落しています(アメリカダウ平均)。

ところで先ほどアメリカのPERの平均値はだいたい20倍と言いました。そしてアメリカの企業の成長率の平均はこれまで年率5%程度でした。

つまり、PER20倍という数字は年間5%成長(利益)を見込んでいるわけです。(このPERなら適正です)

その株価が33%下落したということは単純に6~7年の利益をすべて吹き飛ばす計算になります。

もちろん赤字となりマイナス成長となる可能性はあるでしょう。ただ、それにしたって下げ過ぎと考えます。

4,5月の雇用統計は極めて悪く、アメリカ史上最悪の失業者数でした。しかしそれでも株価は上昇しました。

それもはや指標の意味なくないですか?

これももはや織り込まれていたというわけです。

むしろ失業者が増えている=企業の人件費削除ですから好感さえされるのです。

「製品作っても売れない→人件費削減したい企業」と「失業者にドンドンお金渡す米国政府」がそろっているので失業しても誰も困らないんですね。

今後は「株価が実体経済が最悪なのに上昇する」という動きをすると考えています。

間違いなく2020年前半の業績悪化は織り込まれていますから、今後は景気悪化がどこまで長引くのか?という点が注目されるようになるでしょう。

そのためには現状で2つの最悪のケースを想定する必要があると思います。

次に述べますが「新型コロナウイルス感染症が収束しないこと」「銀行が倒産すること」です。

3.警戒されていたやばい事態たち

以前にこのブログでも今後新たに起きうるコロナショックの悪材料を紹介しました。

そこで取り上げたのは「新型コロナウイルスが収束しない」と「借金の焦げ付き→銀行の倒産」でした。

現状でもこれらが発生するor発表されると再度株価下落が始まるでしょう。

株価が上昇しているということはこれらの懸念は払拭されているのでしょうか?

新型コロナウイルスの収束時期はマーケットも予測できない

新型コロナウイルスがいつ頃収束を迎えるかは判断が非常に難しいです。

「封じ込め」を取っている地域では成功すれば早期に収束するでしょうし、「感染遅延によるピークカット」では数年単位で感染をコントロールする必要があるとされています。

早期収束→経済封鎖解消、長期遷延→経済封鎖長期化ということです。

私も医療関係者の立場としては早く収束してほしいのですが、なかなか厳しいようです。日本では封じ込めが厳しくなってきたようです。

ウイルスの収束時期に関してはトランプ大統領が「早ければ夏」と言っていましたからマーケットの織り込みもそうなっているでしょう。

こればかりは誰にも予想ができないので要人発言を参考にするしかないのかなと考えています。

金融不安は発生するか?

さて、ではもう一つの「借金の焦げ付き→銀行の倒産」はどうでしょうか?こちらはかなり見通しが明るいと思っています。

なぜ今回のコロナショックが金融不安につながるのか、おさらいです。

  1. 各国の非常事態宣言に伴って企業売上が落ちる。
  2. 各企業の資金繰りが悪化し、倒産する企業もでてくる。
  3. 銀行が貸し付けていたお金を回収できない&運用していた投資信託に莫大な含み損がある。
  4. 銀行が経営破綻して金融不安→リーマンショックの再来

これが想定される最悪の事態です。

1はもう達成され、2になりかけている状況です。このままでは遠くない未来に3のフェーズに行くでしょう。

しかし世界の中央銀行たちはそれが発生するととてつもない不況になると分かっているので事前に手を打ちました

アメリカでは220兆円規模の財政出動により2.3を回避しようとしています。FRBによる債券の無限買い上げも発表し、デフォルトや大手銀行の破綻は絶対回避する見通しです。

欧州中央銀行も量的緩和及び国債の無制限買い上げを行い、同様の対応です。

日本銀行も「とにかく企業金融を支える」と明言していますので企業の資金繰りが悪化しても融資を受けられるようにはなってくるでしょう。

リーマンショックの時はどこに金融爆弾が眠っているかわからなかったのですが、今回は明らかですから金融不安への移行を許すはずがないでしょう。

やっぱり中央銀行は対応してくれるんですね。

4.まとめ

  • 株価は先のことを予測するため下がりすぎた分は戻る。
  • たとえ実体経済が最悪でも株価は上昇しうる。
  • マーケットはコロナショックに関してかなり悲観的な見通しだったが、政策対応でかなり回復傾向にある。
  • 金融が必死に対応しているのでデフォルトや金融不安にはつながらないと予想。

ということで私のスタンスはかなり強気です。

ただもちろん2020年前半は乱高下が予想されますので全額投資や信用取引は控えた方が良いでしょう。

株式投資は余剰資金で、一括投資ではなく時間的分散をかけて、投資していきましょう。

数年来の安値ですから、コロナウイルスが収束するころには私と皆さんの資産がかなり増えていることを祈っています。

ありがとうございました。

 

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