こんにちは。儲けた医です。
皆さんは財務諸表読めますか?
総資産とか営業CFとか売掛金とか「大事なのは知ってるけど読み方わからん!」という人も多いと思います。
僕も最初は全然読めませんでした。でもポイントを押さえていくと何処が大事なのか簡単にわかるようになります。
財務諸表が読めると、もう初心者ではなくなります。ということで脱初心者目指して読めるようになりましょう!
三表すべて解説すると長くなってしまうのでここではバランスシートについての解説となります。
1.財務諸表とは?
財務諸表(ざいむしょひょう、financial statements)は、企業が利害関係者に対して一定期間の経営成績や財務状態等を明らかにするために複式簿記に基づき作成される書類である。日常用語としては、決算書(又は決算報告書)と呼ばれている。(wikiより引用)
つまり企業が株主へ一定期間ごとにお金の動きを報告するための書類というわけです。
財務諸表にはいろいろな種類があるのですが、投資で大切なのは財務三表といいます。
財務三表は「賃借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つからなります。ここでは賃借対照表について解説しています。
2.賃借対照表
賃借対照表は企業の資産、純資産、負債についてまとめられたものになります。別名を「バランスシート」といいB/Sと略すこともあります。
この記事ではB/Sと記載します。
企業ごとに書式に違いはありますが内容は以下の通りです。総資産は負債と純資産の合計額に一致します。
総資産 | 負債 |
純資産 |
ではここでゲームで有名な任天堂の決算短信のB/Sを見てみましょう。
上から順に「資産の部」「負債の部」「純資産の部」という書式になっていますね。
上でも書きましたが、資産の部一番下の「資産合計」と、表の一番下の「負債純資産合計」が同じ値になっています。
大事なのは赤矢印の所です。私は「受取手形および売掛金」「たな卸資産」「負債合計」「利益剰余金」といった項目を重要視していきます。
受取手形および売掛金
この項目の名称は企業によって異なるのですが表しているのは「取引先から得た注文」です。通常、企業同士が取引をするときは先に物品をやり取りし、金銭のめどがつき次第支払いを行います。
つまり、相手にお金を払ってもらえるよ、という意味で資産として計上できるのです。
企業の業績が伸びている場合は当然取引量が増え売掛金も増えるのですが、たまに来季の分を先取りしている場合などがあり、その場合来季の利益が減ることになります。
理由なく売掛金が急増していたら注意です。今回は現金などに比べてそれほど多いわけではないので問題はないでしょう。
たな卸資産
在庫のことです。わかりやすいですね。
こちらも業績が伸びているときは増加していても問題ありません。
しかし、あまりに多くの在庫を抱えている場合、それが売却できればいいのですがそうでないならそれは見せかけの資産となります。
こちらもやはり予想より売り上げが伸びていない時に増加しますので理由なく急増していたら注意というわけです。
今回はそれほど割合的に大きくないので問題ないでしょう。
負債合計
文字通り負債の合計値になります。ここが急増し、純資産並みに増えていたら危険かもしれません。
個人的な好ましさで言えば負債合計が急変動なく、また資産の部の「現金」の項目以下であれば問題ないです。任天堂は大丈夫そうですね。
「今すぐ金返せ!」と言われても余裕で対応できるというわけです。
利益剰余金
利益剰余金とは企業が生み出した利益から必要な分を引いた後の残りです。つまり企業の懐具合というわけです。この資金を元手に来年の営業が進んでいくわけです。
任天堂は利益剰余金が非常に多いので数年間ヒット商品がでなくても会社は存続可能ということがここから見て取れます。WiiUがダメでもSwitchを生み出せたわけです。
利益剰余金より負債が多い企業は私は好きではありませんが、マザーズなどの小型成長株は運転資金が足りないためそういった状態にあることが多いです。
安定した投資をしたいなら利益剰余金が負債より多い企業にしましょう。
もっと安定した企業が良いなら時価総額を上回る利益剰余金のある企業にしましょう。
3.まとめ
- 売掛金の理由なき急増に注意!
- たな卸資産は在庫。在庫抱えてないですか?
- 企業は負債で押しつぶされそうじゃないですか?
- 利益剰余金は十分ありますか?=企業にお金は残っていますか?
このようにB/Sは企業の持っている資産について、どのくらいが負債でどのくらいが純資産なのかわかるようになっています。また、より細かく、負債の内容、資産の内容についてもわかりますね。
決算短信だけでは見えてこない企業の内部の様子は個別株に投資するうえで非常に大切です。
頑張って理解していきましょう!ここができれば脱初心者です。
ありがとうございました。
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