こんにちは。儲けた医です。
2022年3月に入り、ロシアのウクライナ侵攻以後、急激に円安が進んでおります。
この記事を書いている時点で1ドル118円後半ですが、個人的にはまだまだ掘り下げるのではないかなと思っております。
その主な理由としては世界各国は利上げをする中日本だけは利上げができないからです。
今回はそのことについて解説しようと思います。
なぜ金利は上下するのか
まずは基礎知識です。
なぜ各国の銀行は金利を下げたり上げたりするのでしょうか?低金利が景気に良いならずっと低金利ではだめなのでしょうか?
景気=出回っているお金の量、なのですがつまり景気が良い=出回っているお金の量が多い、ということです。
お金の量が多くなると、その分お金の価値は下がります。お金はモノやサービスと交換するのですがモノもサービスもそんなに簡単に増えません。
工場を建てるのにも時間がかかりますし、消費者の人数も限られています。
結果としてお金の価値が下がり、物価が上昇しインフレが起きるのです。
つまり低金利で据え置くというのはインフレをどんどん加速するということになり、どんどんお金の価値が低下していきます。
最終的にはWWⅠ直後のドイツのようにお金がほぼ無価値となり、国民生活が破綻します。
それでは困るのでお金の価値をもとに戻すべく、利上げを行うのです。
利上げについても際限なく行うことはできません。
利上げというのは出回っているお金の量を減らすことですから、続け過ぎるとみんなお金が無くなってしまいます。
つまり高速道路を運転する時のように、スピードが下がったら加速(利下げ)、スピードが上がり過ぎたらブレーキ(利上げ)を行って景気を調整する必要があります。
はい、ここまで基礎知識でした。FXやらなくてもこのくらいは理解しておいて損はないです。
欧米が利上げをする理由
さて、では2022年になってFRB(アメリカの中央銀行)やECB(EUの中央銀行)が利上げを発表した理由は何でしょうか?
それは当然、1.基礎知識 で示した通り、景気が行き過ぎているという理由です。
コロナウイルス蔓延により経済が停滞した結果、景気が悪くなり、それを改善するために利下げを行ってきました。
しかし、各国のコロナ対応が次第にロックダウンからwithコロナというような経済も再開させるという方針に代わってきました。
その結果消費活動が加速し、インフレが起きているのです。
このインフレが行き過ぎてしまわないように利上げを行う必要があるというのが各国中央銀行の判断になります。
なぜ日本は利上げできないのか?
各国が利上げをする中、日本(日本銀行)は利上げを行いません。それはなぜでしょうか?
利上げを行うのは景気の行き過ぎを防ぐためです。
しかし現在の日本の景気は数年前からゼロ金利、マイナス金利を導入したにもかかわらず、全く良くありません。
この原因ははっきり言って政治にあるのですが、本筋からそれるので今回は置いておきます。
今の日本は景気が良くありません。そのため利上げをするとさらに国民生活が厳しくなってしまいます。
確かに2022年になってからインフレが起きてはいるのですがそれは原油などの資源の価格が上昇したことに伴うインフレであってお金の価値が下がっているわけではないのです。
また、日本の予算において重要な歳入である国債費にも問題があります。
国債は国が国民に対して発行する借金です。利上げを行うことでこの国債の利息が増すのです。
その結果国の予算が圧迫され、国のいろいろな活動が滞ってしまいます。
そういった理由から日本では利上げを行うことができないのです。
利上げができないから円安が止まらない
日本では利上げを行えないということは世界が利上げを行う中、相対的に円の価値は下がります。
現在は1$118円後半で推移していますが今後も欧米は利上げを行う予定ですし、当然日本は利上げを行えません。
結果として1ドル118円では止まらないことは簡単に予想できると思います。
もし1ドル130円になったとするとドル換算では日本円の資産は10%減ることになります。
ということでドルをある程度持っておく必要があるのではないでしょうか。参考記事
円安はいつ止まるか
円安がどこで止まるかは予想できません。
ただ、欧米の利上げや日本の金利据え置きが円安の原因ですからそれらが変化すれば円安は終わることになります。
具体的には日本において政治が改善し、好景気となることや、欧米においてインフレ率が抑制され利上げが停止されると円安は終了です。
しかし利上げが始まったのは最近ですし、日本の政治が。。。なのもしばらく続きそうですから円安もしばらく続くのではないかなと個人的には思っています。
まとめ
- インフレ抑制のためには利上げ
- 日本は景気が悪く、国債も多いため利上げできない
- よって円安は避けられない
- KSD早く退陣しろ
ということで今回の記事は終わりになります。
ありがとうございました。ご意見ご質問などありましたらコメントかTwitterまでよろしくお願いいたします。
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